三期生も米寿を迎える歳になりました。戦中・戦後の時期は、同窓生の中で最も勉学の機会を失った仲間でしょう。それでも川島源司初代校長のご指導の下、戦時の学年短縮制の影響で5年間の授業を4年間で修了する体制を他校に先駆けて入学当初から組まれていました。今振り返れば、ストイックなご性格の川島校長で厳格な校風であった事とは思いますが、決して軍国主義一辺倒ではありませんでした。一期生の四修進学(当時あった飛び級での進学)は府立・市立学校を通じてトップクラスでしたし、短縮制度のため一期・二期生が同時に卒業、続いて校舎が戦災で消失、勤労動員に明け暮れる日々と敗戦。しかし我々の同期も終戦後の経済混乱する状況下でも勉学に励む事が出来て、創立以来の伝統を守り、希望する進学を果たせたと思い返されます。
社会人になっての道のりは戦後の復興期で、決して平坦なものではなかった事など、お互いに体験談を話し合いながら健康長寿で過ごすように励ましあったひと時、今秋もクラス会を楽しみました。